学長 堀江芳明

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最も受験人口の多かった1968年に東京大学理科1類に現役で合格、工学部を卒業。2016年現在において、数学、英語、現代文、物理、化学、社会を中心に受験指導を36年間(大学受験は23年間)している。

戦後の日本は科学技術の力により、驚異的な発展をしました。それを支えた理系の人々が次々と引退する今、その椅子に座るべき専門的技術職の採用は国立大学大学院出身者に限られているそうです。私立では慶応の大学院だけとも聞きます。30年の「ゆとり教育」の歴史と、この15年の大学の定員増等により、中堅以下の理系私立大学のレベルは50年前の工業高校のそれと大差ない、大学によってはそれよりはるかに低いとも言われています。

理系の高校生の人数は50年前の6分の1以下で、しかも、一定以上の理科、数学の力を有する者はほんの一握り、つまり将来の我が国は、我が国の科学技術を支えるべき若者の数が極端に減少していることになります。

そのような状況下にあるにもかかわらず、難関理系大学の出身者でも、物理、化学、数学の力が十分でないと、文系的職業に就職することになるそうです。

ですが、これは将来、理系の専門家として力を発揮したいと考えている受験生には大きなチャンスであることを意味します。

物理、化学そして数学の本当の学力をつけて、国立大学に入り、国立の大学院に進めばよいのです。国立大学から国立大学院への進学は私大からのそれよりはるかに容易です。また大学院でレベルを上げることも難しくありません。

一部では学歴ロンダリングと呼ばれていますが、大学進学時には理系でも国英社の比重が高いのに、専門性の高い大学院では理数の力が重要なのですから、理系の場合には、学力にふさわしいレベルの学歴になったというべきです。

それ故に化学、物理、数学の力が十分あれば入学した高校の偏差値が低くとも理系の専門家として、将来活躍できるようになるのです。

椅子は空いているのですから。

東京大学を中心とする国立大の入試問題で要求されている基本事項は限られており、みな共通しています。それを分析し、できるだけ少ない学習量で効果的に学び、合格点をめざす、それが「あるふぁ式学習法」です。

この「あるふぁ式学習法」で日本の科学技術の将来を支える意のある人が一人でも多く現れていただけたらどんなに素晴らしいことでしょう。